insane



いつか手に入れたいと思っている。
それとも、その前にこの思いを投げ出す可能性が高いかもしれない。
この俺が他人に心を動かされるなんて、正直、自分が信じられない。
相手がいま目の前のモニターに映っている。
俺の心を捉えて離さない鮮やかな赤。

まだ残暑も厳しいのにイモなんか焼いて、見ているだけで、ホント暑苦しいね。
ここへきて何度めの秋になるんだろう?
ぼんやりと過ぎた日を思い出す。

なあ先輩、俺がどんだけアンタを思っているか、知っているかい?
告白したら、怒るんだろうな真っ赤な顔をして
(もともと赤いけど)ふざけるなっとか言って。
俺だって、いますぐどうこうしたいって訳じゃない。
ただ移り気なこのオレサマが心底あんたに参っているか、自分でも
少しづつ解ってきた訳。
一回寝てみれば、すっきりと答えが出そうな気もするけど、
深入りするなという理性から警告も無視できないと言うか。

どっちにしろいつかこのバカバカしい感情もさめる日が来るはず。
どんなに苦しくても過ぎてしまえばいい。
切ない感情が恋だと気付かず、
ただ胸を刺すような痛みを今の俺は無抵抗に受け入れるだけ。


  END
*****************

短いですが、曹長の片思いということで…。
戻る